DESIGN FOCUS

青島設計が大切に
していること
#商業へのFOCUS

マチとつながる新しい時代の銀行

OKB岐阜中央プラザ

OUTLINE

本計画は、岐阜市柳ケ瀬エリアの再開発ビル「柳ケ瀬グラッスル35」内につくられた、大垣共立銀行の新たな拠点です。銀行の未来を見据え、銀行としての機能にとどまらず、地域の人々が集い、交流し、新たなコミュニティが生まれる場を目指して計画されました。

SOLUTION

まちとつながり人を呼び込むパブリックスペース

銀行従来のロビー空間を、窓口業務以外のイベント等も行える場、銀行と地域がつながり交流を生み出すパブリックスペースとして計画しました。活動が外から見え、店舗へ入りやすく、透明性が高い地域に開かれた空間を目指し、間仕切りを極力なくしたオープンな空間、余白を残した空間としています。

デザインは、誰もが気軽に立ち寄れるおおらかでラフなデザインとしています。照明は、ライティングレールと調光調色の器具によりフレキシブルな照明環境を実現し様々なイベントに対応できる計画としています。

SOLUTION

コミュニケーションのハブとなるカウンター

行員と利用者がフラットな関係を構築することができるように、コミュニケーションのハブとしての役割を従来のサービスカウンターに持たせ、本店舗のシンボルとして計画しました。窓口カウンターにキッチンカウンターやワークスペースも一体的に併設し、サービス業務にもイベント等にも活用できる一体的なカウンターとしました。透明性の高いパブリックスペース越しに外部からも良く見え、人を惹きつけられる様な空間を目指しました。

SOLUTION

「サスティナブル」を感じられる空間づくり

店舗を訪れた人たちに、プログラムやイベント単位だけでなく、日常的にサステナブルな取り組みや地域の産業について意識してもらえるよう、素材や地域性にこだわった空間デザインを目指しました。地域産材の木材・間伐材を活用した天井ルーバーや家具、地元企業の製造品などを採用し、岐阜の伝統漁法である鵜飼の鵜かごに使用されている「六つ目編み」をモチーフとしたデザインを随所に取り入れ、岐阜の伝統や和のテイストを感じる空間としました。その他の内装材も自然の質感・風合いのある素材、リサイクル可能な素材を積極的に活用し、サスティナブルへの意識が向く空間を目指しました。

 VOICE

設計者の想い

本計画は「将来を見据えた新しい銀行のかたちをつくる」というOKB様の明確なビジョンをもとに進められました。基本設計時には、コンセプト策定ワークを担った(株)ロフトワークと協働し、OKB社内ワークショップにより、空間の使い方やイベントなどのアイデアを出し合うなど、コンセプトや空間イメージを共有しながら設計をまとめることができました。また、実施設計・施工時のデザイン検討においては、施工者の(株)スペースと協働し、素材やディテールについて検証を繰り返し、コンセプトを実現する空間をつくりあげることができました。

 竣工後は常駐のコミュニティマネージャーが核となり、金融サービスの枠を超えた創造的な場づくりが展開されています。様々なワークショップやイベントが催され、設計時に思い描いた「人が集い、つながり、新たな価値を生む場」として、空間が生き生きと息づいている姿に心から喜びを感じています。今後もこの場所が、地域の可能性を広げるプラットフォームとして進化し続けることを願っています。

一覧に戻る