OUTLINE

SOLUTION
オフィスビルとしての機能性・柔軟性を追求
角地に面する恵まれた敷地条件を活かし、南側にEV・階段・WCなどのオフィスコアと機械式駐車場を集約したフロア約140坪(460㎡)の整形な執務空間を確保。天井高2.8m・奥行き14.5mの無柱空間とし3.6mのオフィスモジュールを採用するなど、将来のレイアウト変更にも柔軟に対応できるフレキシビリティーの高いプランとしました。

また、省エネルギーに配慮した照明計画や、ゾーン毎にきめ細かく対応できる個別制御空調システムなど、人と環境にやさしい快適なオフィス空間を実現しました。


SOLUTION
オフィス内の自然な交流を促す「内階段」と「コラボレーションスペース」
執務エリアの窓側には、フロアーを超えた交流を生み出し、新しい働き方をサポートする空間として「コラボレーションスペース(共創空間)」を提案。フロア間をつなぎ回遊性を高める「内階段」と、明るく景色も一望できる魅力的な居場所空間(会議・打合せコーナー・マグネットスペース等)を組み合わせることで、日常的に人が集まりコミュニケーションが活性化する仕掛けづくりを行いました。



SOLUTION
自然のゆらぎを感じられる心地良い「オフィスの縁側」
緑豊かなアプローチ空間からつながるコラボレーションスペースは従来のオフィスビルに見られる均質な空間ではなく、住宅の縁側のような木を基調とした不均一さが心地よさを生むデザインとしました。この季節や時間帯によって変化するゆらぎを感じられる空間に自然と人が集まり、フロアーを超えたカジュアルな交流が生まれることで企業の「一体感」や新しい「らしさ」が醸成されることを目指しました。





VOICE
設計者の想い
クライアントからの最初の要望は「シンプルで機能的な普通のオフィスをつくってほしい」というものでした。自社オフィスの設計は企業の文化や働き方といった目に見えないアクティビティーをデザインすることであり、最終的な答えは常にユーザー自身の中にあります。
設計はオフィスとしての合理性を追求するところからスタートしましたが、多くの対話や提案を重ねる過程でフロア間の回遊性を高める「内階段」と魅力的な「居場所空間」を掛け合わせ、自然な交流を誘発するアイデアが生まれました。そして、シンプルなカーテンウォール越しに人の行き交う様や活き活きとした活動が街に表出する、新社屋のアイデンティティーとなる特徴的なファサードへと昇華できたことに設計者として喜びを感じています。
