東邦高等学校の美術科・実技専門棟の計画です。創作環境の最適化を図るため、メインのアトリエは安定した光環境となるよう2階にワンルームで計画し、PC梁により15mの無柱空間として屋根全体に北向きのハイサイドライトを設置しました。ハイサイドの壁を曲面とし光をフロアに導き、また空間の広がりと明さ感を向上させるため小梁を台形状とし、圧迫感の軽減と暗がりとなる見上げ面を可能な限り小さくました。これらにより、空間の広がりと柔らかな光に包まれた創作のための空間を実現しました。1階アトリエはガラス張りとし、生徒の活動や制作風景が街に表出する開かれた環境としました。道路に面した位置にギャラリーを設け、美術の創作を通して地域と学校がより身近に感じられる計画としました。外観は内部空間の機能がそのまま外観へと表れた1・2階を明快で対比的な構成とすることで、創作棟としてシンボルとなる外観としました。
WORKS
実績紹介
− 教育
東邦高等学校 新創作棟